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※2025年10月撮影

トップ画像は、流山市平和台1号公園の隣にある大宮神社の庚申塔群。

左端、137cm。

上部に日月、下部に3猿があるので庚申塔ですが 文字は「下総国葛飾郡小金領加村 南無妙法蓮華経 正徳四甲午年九月二十一日」と刻まれています。1714年です。

つくばエクスプレス【駅ぶら】048 流山セントラルパーク駅 その2 大宮神社 庚申塔
※2025年10月撮影

その右の合掌する青面金剛像の庚申塔。寛延四年(1751年)十月加村講中と刻まれています。

トップ画像は、太陽が出ています。実は天気が良い日に撮影しています。帰宅して写真をチェックしたら直射日光が当たっている庚申塔、刻まれた像や文字の細部が見難いことが判明しました。過去にたくさん庚申塔を撮っていますがモロに日光に当たっているのは、あまり無かったのです。それで改めて曇天に大宮神社と大原神社を再訪して再撮しました。以下にも再撮のカットを使っています。

2基おいて右から2つ目は、延命地蔵立像ですが 右に「本願心誉上人 奉造立庚申二世安全所」と庚申塔であることが分かります。左に「寛文七丁年十月十五日信心施主敬白」と彫ってあります。

1667年、360年近い年月が経っていますが綺麗な状態です。高さは、156cm。

つくばエクスプレス【駅ぶら】048 流山セントラルパーク駅 その2 大宮神社 庚申塔

※2025年10月撮影

右端の青面金剛と3猿がクリアな庚申塔は、元禄6年(1693年)の庚申塔です。

向かい側の3基は「青面金剛」と文字が刻まれた庚申塔です。

つくばエクスプレス【駅ぶら】048 流山セントラルパーク駅 その2 大宮神社 庚申塔
※2025年10月撮影

3基とも上部には日、月。中央の不思議な文字は「種子(しゅじ)」といって密教で如来や菩薩など仏様を表示する梵字。3基全て青面金剛(ウーン)を表す文字です。流山市内の庚申塔327点中152点に種子が刻まれていて、その109点(72%)が青面金剛(ウーン)です。

面白いのが3猿、左と真ん中は、ほとんど同じデザインです。5年の間隔がありますが、一人の石工(工房)が作ったものではないでしょうか。13年後の右は、デザインが全く異なっています。

左端は右面に「寛政十一未年」と刻まれています。

1799年です。

中央の塔、右面には「文化元甲子十一月吉日」と刻まれています。1804年です。右端の右面にも「文化十四丑年」とあり1817年です。

つくばエクスプレス【駅ぶら】048 流山セントラルパーク駅 その2 大宮神社 庚申塔
※2025年10月撮影

奥の3基も文字の庚申塔。左端は「庚申塔」と上部の日月。中央は、青面金剛の文字と上部の日、月の間の種子が「金剛界大日如来=バン」です。右端は自然石に「庚申塔」と彫ってあります。背面に「天保二年」と刻まれていたので1831年です。

つくばエクスプレス【駅ぶら】048 流山セントラルパーク駅 その2 大宮神社 庚申塔
※2025年10月撮影

左「庚申塔」の右側面には「文化十一年甲戌三月」(1814年)中央の側面には「寛政六年甲寅閏十一月吉日」とあり1794年。

つくばエクスプレス【駅ぶら】048 流山セントラルパーク駅 その2 大宮神社 庚申塔
※2025年10月撮影

庚申塔だけを堪能して帰るワケではありません。鳥居をくぐって神域にお邪魔します。

つくばエクスプレス【駅ぶら】048 流山セントラルパーク駅 その2 大宮神社 庚申塔
※2025年10月撮影

手水で手を浄めます。

つくばエクスプレス【駅ぶら】048 流山セントラルパーク駅 その2 大宮神社 庚申塔
※2025年10月撮影

拝殿に向かいます。複数の方々が拝殿を掃除していました。

つくばエクスプレス【駅ぶら】048 流山セントラルパーク駅 その2 大宮神社 庚申塔
※2025年10月撮影

ご挨拶したら氏子総代がいらっしゃって「秋祭りの準備」とおっしゃっていました。

つくばエクスプレス【駅ぶら】048 流山セントラルパーク駅 その2 大宮神社 庚申塔
※2025年10月撮影

神職の方がいらっしゃらないので調べたら流山市諏訪神社が神事を兼務されているので、訪問して大宮神社の撮影と掲載のお許しをいただいています。

ちなみに諏訪神社の兼務社は、流山市、柏市に29社もあります。8の平和台大宮神社と10の思井熊野神社の2社の許可をいただきました。

本殿に掲示されていました。神社の縁起でしょうか。

つくばエクスプレス【駅ぶら】048 流山セントラルパーク駅 その2 大宮神社 庚申塔
※2025年10月撮影

内容は以下です。

「大宮神社

祭神 天宇受女命(あめのうずめのみこと)

境内 五千九百七五米(1812坪)

由来

建立創建は建長年間(西暦1249-56)鎌倉時代と思われるが詳らかでない。

この神は神話の中で有名な天の岩戸開きの時に、天人和楽の舞をなされた神であり芸能と夫婦和合の神として古来より近郷の民の信仰が淳かった。

昭和40年本殿の覆屋 平成6年拝殿 幣殿を新築し今日におよぶ。 」

ここには流山市観光協会の紹介があります。

長くなるので、次回も大宮神社です。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などはつくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道株式会社)の許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

首都圏新都市鉄道株式会社 会社要覧2024

るるぶ情報板関東31 つくばエクスプレス JTBパブリシング 2025年5月1日

つくばエクスプレス沿線アルバム 生田誠 山田亮 アルファベータブックス 2023年8月5日

つくばスタイル No.12 枻出版 2011年4月10日

つくばエクスプレス 最強のまちづくり 塚本一也 創英社 2014年10月23日 他

流山市の庚申塔については 流山市立博物館調査研究報告書『流山庚申塔探訪』流山市教育委員会発行を参照しています

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