タイのペートンターン・シナワット首相は、23日に予定していた米国との関税交渉について、米国が二国間貿易交渉の延期を要請したことを確認したと述べた。米国側はタイの提案に不満を抱いているという。


クルンテープ・トゥラキットなどの報道によると、ペートンターン首相は22日、記者団に「23日の交渉は延期になった。米国はタイの提案の中のいくつかの重要な問題を検討するよう求めている」と述べ、タイ側の修正を望んでいることを明らかにした。米国側が提示した詳しい不満点には言及しなかった。

タイ交渉団を率いるピチャイ副首相兼財務大臣が、近日中に詳細を発表する予定。

ピチャイ氏は22日、「交渉を急ぐのは良くないが、他国に遅れを取るのも理想的ではない」と述べ、慎重かつ包括的な準備の必要性を強調。すでに特別チームを米国に派遣し、重要問題について米国の交渉相手と認識を一致させていると話した。

プームタム副首相兼国防大臣は21日、新たなF16戦闘機を購入しないと発言。貿易交渉への影響が懸念されていた。

ピチャイ副首相兼財務相は、24日の閣議欠席届を取り消した。当初は関税交渉のため、17日から渡米する予定だった。

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