タイ商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)の発表によると、8月の消費者物価指数(CPI、430品目、2019年=100、速報値)は前年同期比0.79%減の100.14で、5カ月連続で下落した。ナッティヤ副局長は、「デフレは差し迫っていない」と強調した。


プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、市場供給の増加により、生鮮野菜や果物、鶏卵などの生鮮食品価格が下落した。世界的なエネルギー価格の動向に伴い、燃料価格も下落している。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は、同0.81%増の101.51。前月比では0.84%増。1~8月の平均CPIは、前年同期比0.08%増。

9月のインフレ率は引き続き低下する見込み。同局は、2025年通年のインフレ率を0.0~1.0%と予測している。

部門別では、食品・ノンアルコールを除くその他の部門が1.22%減。エネルギー製品やパーソナルケア製品、洗剤、航空運賃、衣料品などの価格が低下した。

家賃や美容院、ペットフードなどが上昇する一方、生産野菜や果物、鶏卵が下落した。

世界138経済圏の中で、7月のタイCPI(0.70%減)は7番目に低く、ASEAN9カ国(ブルネイ、シンガポール、フィリピン、マレーシア、カンボジア、インドネシア、ベトナム、ラオス)の中では最下位だった。

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