タイ矯正局によると、タクシン・シナワット元首相(76歳)は10日、バンコクのクローンプレーム中央刑務所で最初の夜を過ごした。タクシン氏はよく眠り、食事を取り、特別な要求もなく、精神的にも安定している様子だという。
現地報道によると、タクシン氏は刑務所に到着後、身元確認や健康診断など標準の手続きを踏み、検査結果を待つ間の5日間、新型コロナウイルス感染症隔離病棟に映った。
クローンプレーム中央刑務所は、タイに5カ所ある厳重警備刑務所の1つ。タクシン氏の知名度の高さを考慮し、警察は厳重な警備措置を実施しているという。13日までの隔離期間中は、弁護士のみ面会できる。13日以降は家族の面会。
最高裁判所は9日、刑務所で服役する代わりに入院生活を送ることは違法だとして、タクシン氏に懲役1年を言い渡した。タクシン氏は9日夕方、バンコク留置所から中央刑務所に移送された。
現行の規定では、刑期の半分である約6カ月間服役すれば、タクシン氏は仮釈放の資格を得る可能性がある。