10日朝にバンコクのサファリワールド動物園で発生したライオンによる職員殺害事件を受け、同動物園を運営するサファリワールド社は11日、ライオンやトラのいるワイルドアニマルゾーンを一時閉鎖すると発表した。
マティチョンなどの報道によると、同社は公式フェイスブックで、改修工事と動物の安全確保のために同ゾーンを一時閉鎖すると発表。
同社によると、職員が動物に襲われる事故は同園で初めて。全ての来園者と職員に対し、動物園内では車両から降りないよう厳重に注意を促した。
国立公園・野生動物・植物保全局のアタポル局長は、訪問者の安全が確保されるまで同ゾーンを閉鎖すると話した。動物園のライオンやその他の動物は現在、正常な状態で、専門家の厳重な監視下にあるという。
職員の妻は、一家の大黒柱で仕事が大好きだった夫を失い、ショックを受けていると話した。長年、動物園でライオンやトラの世話をしていたが、常に用心深く行動し、動物に襲われたことは一度もなかったという。
同動物園の職員は10日、同ゾーンを車両で移動中に下車したところ、背後からライオンに襲われた。他の数頭も加わって約15分、職員は襲われ続けたという。アタポル局長は、ライオンたちはエサの時間だったと話し、「1頭の機嫌が悪く、襲撃したと見られる」と語った。