タイの暴動鎮圧部隊は17日、東北部サケーオ県コークスーン群ナーンノーンヤーケーオで、タイ軍を襲撃したカンボジア人の集団に対応するため、ゴム弾と催涙ガスを使用した。

クルンテープ・トゥラキットなどの報道によると、タイ軍が同地域のカンボジア国境で有刺鉄線の設置を進めていたところ、同日午後3時50分頃、カンボジア人の集団が、有刺鉄線の撤去を求めて集まり、棒や石でタイ兵士や有刺鉄線を攻撃。

タイ軍は交渉を試みたが、混乱は続き、タイ兵士5人が負傷した。

報道によると、カンボジア人の集団にはカンボジア軍が随伴。タイ軍は、「有刺鉄線はタイ領土内に設置している」と主張し、カンボジア軍による停戦協定違反だと非難している。

同日午後4時20分、暴動鎮圧部隊は対デモマニュアルに従って催涙ガスで警告したが、その後もカンボジア人集団の破壊活動が続いたため、ゴム弾の使用を決断したという。集団は最終的に撤退した。

その後、マレーシアの停戦監視団が現場に到着したが、カンボジア人の集団はすでに撤退していた。タイ軍は防衛のため、有刺鉄線を修復した。

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