タイ海軍は16日、東部トラート県ムアントラート群チャムラーク地区のカンボジア国境3地点で、タイ領に侵入していたカンボジア軍と民間人を撤退させたと発表した。

現地メディアによると、カンボジア軍は、国境画定に関する覚書(MOU43)に違反して同県の17地点に侵入。

タイの国境防衛司令部は、数十年にわたり、カンボジア軍が軍事基地などを建設して不法占拠していると主張している。

今回撤去したのは、タイ領内に約15メートル侵入したカンボジア国境警備隊第825中隊の建物と、約125メートル侵入したゴム農園の排水溝、約30メートル侵入したカンボジア歩兵が掘った溝の3件。

同司令部は、2国間協定に基づいて3件からカンボジア人を撤退させたと述べ、今後も国境を厳重に監視するとしている。

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