ブルームバーグによると、2025年の中国人旅行者に最も人気のある旅行先は、タイを抜いてベトナムが首位となる見込みだ。一方、タイに入国した中国人旅行者は前年比35%減少した。
マティチョンの報道によると、2025年にベトナムへ入国する外国人旅行者は、過去最高の1400万人を超える見込み。特に中国からは前年比44%増の350万人を超える予測。
中国人旅行者の旅行やクレジットカードの支出を追跡するデジタルマーケティング会社のチャイナ・トレーディング・デスクによると、中国人旅行者の観光ルートの変化の影響で、タイは約35億ドルの観光収入を失う可能性があると推計。中国人旅行者は、ベトナムを新鮮で独自性の高い旅行先と認識しているという。
今年1月に発生した中国人俳優の誘拐事件をきっかけに、中国からの旅行者は減少。また中国人旅行者はソーシャルメディアで、タイのホテルや食事、タクシー代の値上がりに言及。コストパフォーマンスが良い旅行先という評価を失いつつあるという。