アヌティン・チャーンウィーラクーン新首相と新閣僚らは24日、バンコクのドゥシット宮殿でラーマ10世(ワチラロンコーン国王)とスティダー王妃に謁見し、忠誠の宣誓式を行った。

公共放送PBSによると、宣誓式を終えたアヌティン首相は初閣議に臨み、その後の会見で、4カ月以内に議会を解散し、来年3月~4月上旬に総選挙を実施する予定だと表明。

下院議会を29日~30日に開会するよう下院議長に要請したと話した。

またアヌティン首相は、国民が参加する新憲法の起草につながる国民投票について、改めて実施の決意を表明。国民投票は下院選挙日と同日に実施すると述べた。

来週初めに議会へ提出予定の政策案について、内閣は喫緊4課題の解決に重点を置いた政策を承認。まずは経済問題への取り組みを優先し、交通費やエネルギー価格の引き下げ、共同支払い制度を通じ、国民の生活費の負担を軽減する。

カンボジアとの国境紛争については、国の主権と国民の利益を守るため、軍事・外交の両方を用いて対応。

自然災害への対応については、被災者が迅速に支援と補償を受けられるよう、早期警報システムを改善する。

また新政府は、麻薬密売や賭博、詐欺センターの取り締まりにも最優先で取り組む。アヌティン氏は、カジノやオンラインギャンブルの合法化を推進しないことも強調した。

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