タイ商務省外国貿易局(DFT)の29日発表によると、カンボジアとの国境貿易は前年同月比99.9%減少し、1000万バーツに落ち込んだ。減少は2カ月連続。

全体の国境貿易総額は同3.1%減の1501億3100万バーツ。

マティチョンなどの報道によると、同局のアーラダー局長は、今後もタイとカンボジアの国境閉鎖が続き、国境貿易全体に支障が生じると指摘。2026年度予算案を見直し、新市場や貿易経路の開拓に重点を置く必要があると話した。

8月の輸出額は同14.7%減の750億5600万バーツ。輸入額は同12.2%増の750億7400万バーツ。貿易収支は1800万バーツの赤字。

1~8月の国境貿易総額は前年同期比9.2%増の1兆3384億バーツ。輸出額は同7.6%増の7635億3300万バーツ。輸入額は同11.4%増の5748億6700万バーツ。貿易収支は1886億6600万バーツの黒字。

同局長は、2026年の国境貿易目標を、カンボジアを除く設定で再評価し、前年比1~2%増の1兆8000億バーツ達成を目指すと明らかにした。

8月の隣国4カ国との国境貿易は、前年同月比23.6%減の639億3800万バーツ。

輸出額は同30.1%減の339億5100万バーツ。輸入額は同14.5%減の299億8600万バーツ。貿易収支は39億6500万バーツの黒字。

国別ではマレーシアが首位で269億6900万バーツ(同5.7%減)。次いでラオス231億3100万バーツ(同0.1%減)、ミャンマー138億2700万バーツ(同20.8%減)、カンボジア1000万バーツ(同99.9%減)。対カンボジア貿易はタイからの輸出が700万バーツで、内訳はワイン500万バーツ、鉱石・燃料100万バーツ、ウィスキー100万バーツだった。

主要輸出品は、ディーゼルオイル、パソコン関連品、その他精製油。

1~8月の隣国4カ国との国境貿易総額は、前年同月比3.6%減の6362億1900万バーツ。輸出額は3779億200万バーツ。輸入額は2583億1700万バーツ。

隣国を経由した第三国への8月の貿易額は、前年同月比20.9%増の861億9300万バーツ。輸出額は4.3%増の411億500万バーツ。

輸入額は同41.5%増の450億8800万バーツ。

国別では中国が首位で411億8100万バーツ(同12.9%増)。次いでシンガポール142億7900万バーツ(同56%増)、ベトナム83億6100万バーツ(同27.8%増)。

主要輸出品は、ハードディスクドライブ、生鮮ドリアン、パソコン関連品。

1~8月の第三国への国境貿易は、前年同期比24.2%増の7021億8100万バーツ。輸出額は同26.5%増の3856億3100万バーツ。輸入額は同21.4%増の3165億5000万バーツ。

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