深刻な洪水被害を受けたタイ深南部ソンクラー県ハートヤイでは、新年の宿泊予約キャンセルが100%に達し、約100億バーツの経済損失が発生している。がれきが溢れる中、当局が当初目標にしていた7日以内の回収は困難だとの見方が広がっている。


カオソッドの報道によると、ハートヤイ・ソンクラーホテル協会のシッティポン会長は7日、ハートヤイ地区の洪水が収束したと発表。生活再建と観光客の受け入れに備え、浸水家屋の復旧と清掃作業に取り組んでいるとした。

シッティポン会長は、洪水による12月までの経済損失を70億バーツと推定。復興が2月までに完了しない場合、被害額は100億バーツまで拡大すると予測した。例年満室となる年末年始の宿泊予約は、ほぼ100%キャンセルされているという。

シッティポン会長は、放置されているがれきが年末の観光シーズンに向けた最大の課題だと述べ、政府に迅速な解決を強く求めた。当局は当初、清掃期間を7日間と定めていたが、各地に積み上がったがれきの状況から、7日以内の完了は不透明だと指摘。ホテルやレストラン、マッサージ店は再開の見通しが立っているが、山積みのがれきが観光客誘致に悪影響だとした。

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