タイ軍の第2軍管区は11日、カンボジア軍が国境近くの古代寺院を軍事基地として使用していると非難している。同管区によると、同日朝にカンボジアからタイ側へ発砲があったため、正当防衛として古代寺院へ向けて攻撃した。


カオソッドの報道によると、タイ軍は、カンボジア側が遺跡を軍事拠点として利用し、監視システムや兵器を設置していると非難。ソーシャルメディアに証拠写真が多数投稿されているという。

カンボジア文化省は、タイ軍がタークワイ寺院やプレアヴィヒア寺院を攻撃したと非難。

一方、タイ陸軍報道官のウィンタイ少将は、武力紛争時の史跡の保護を規定した1954年のハーグ条約に基づいた軍事作戦を展開しているが、史跡が基地や狙撃拠点など軍事目的で使用された場合、法的保護を一時的に失う例外を設けていると指摘。国際条約に違反し、文化遺産を軽視したのはカンボジアだと非難した。

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