タイ東部サケーオ県で、カンボジアのBM-21ロケット砲による火災が発生し、約4000ライ(約6.4平方キロメートル)のサトウキビ畑が焼失した。被害額は推定数百億バーツ。

当局は、サトウキビの生産シーズンを前に、混乱防止のため不発弾の即時撤去を強く求めている。

プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、同県広報局は、カンボジア軍が18日に同県に向けて発射したロケット砲攻撃で、4000ライ以上のサトウキビ畑が被害を受け、一部区画は全焼したと報告。

生産者連盟は、労働者と農民の安全確保のため、残存する不発弾の迅速な検査と撤去を要求。撤去が遅れた場合、収穫が遅れてサトウキビ生産に影響が出る可能性がある。

攻撃で炎上したサトウキビは、24時間以内に収穫して工場に輸送する必要があるが、間に合わなければ腐敗したと見なされ、廃棄することになるという。現在、多くの地域で収穫不可能な状態が10日以上続いており、農家の収入に多大な損失が生じている。

生産者連盟は、サトウキビ・砂糖基金と政府による補償措置を検討するため、24日開催のサトウキビ・砂糖委員会に被害データを提出する予定。

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