タイとカンボジアの国防大臣は27日、タイ東部チャンタブリー県の国境検問所で開かれた一般国境委員会(GBC)会合に出席し、即時停戦協定に署名した。停戦は同日正午(現地時間)から発効する。


現地報道によると、タイのナッタポン・ナークパーニット国防相は、同日正午から72時間を停戦監視期間とし、「停戦が本物か確認する」と話した。停戦が維持された場合、カンボジア兵の捕虜18人を送還する予定。

同会合は同日午前10時15分頃から始まり、両国防相が約30分会談。16項目の共同声明に署名した。共同声明によると、停戦合意の履行と、国境地帯の平和と安定、安全保障に向けた両者の責任を改めて表明。両国は全軍の移動や増強、攻撃を停止し、国境地域の住民の早期帰還を認めることで合意した。

両国はまた、地雷除去活動やサイバー犯罪対策で協力することに合意。72時間以内に新たな戦闘が起きなければ、タイは捕虜のカンボジア兵18人を送還する。

一方、アヌティン・チャーンウィラクン暫定首相は、タイは停戦を受け入れるが、軍事衝突後に確保した地域から撤退しないと主張した。

今月7日から20日間続いた戦闘で、少なくとも101人が死亡。両国で50万人以上が避難した。

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