中国・雲南省を訪問中のシーハサック外務大臣は29日、中国の王毅外務大臣、カンボジアのプラク外務大臣と三者会談に出席。会談後、シーハサック外相は、会談が順調に進んだと語った。

タイとカンボジアは地雷除去や重火器の撤退など、実務的な緊張緩和策を協議することで合意した。

現地報道によると、タイとカンボジアの両外相は、緊張緩和を支援する中国の継続的な役割と理解に感謝を述べた。中国の王毅外相は、内政不干渉の原則を尊重すると改めて表明。持続可能な平和の実現に向け、両者が協議するチャンネルを提供したいと応じた。

タイとカンボジアの両外相は、国境地域での敵対行為の削減と、地雷除去活動、重火器の撤去、国境を越えた詐欺行為の撲滅に向けた協力など、事態の安定化に向けた追加措置について、更に協議が必要だと合意。

またタイのシーハサック外相は、当面の信頼醸成措置の一環として、72時間の停戦監視期間の終了後、捕虜のカンボジア兵士18人の帰還を検討すると伝達。プラク外相に対し、国境で足止めされているカンボジア領内のタイ国民の帰還を促すよう要請した。

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