タイ軍は、30日正午(現地時間)にカンボジアとの72時間の停戦監視期間が終了したことを受け、今後も厳しい国境監視を継続すると発表した。カンボジアの停戦合意の履行に対する誠実さを疑問視しながらも、協議には引き続き前向きな姿勢を示している。


クルンテープ・トゥラキットなどの報道によると、タイ・カンボジア国境情勢に関する合同プレスセンターは、タイ国民が引き続き国軍と暫定政府による国土防衛を信頼していると発表。国民は、カンボジアが停戦を誠実に遵守するか懸念を持っており、政府は国境の厳重な管理を維持することで、こうした懸念に配慮するとした。

タイ軍が制圧したカンボジア軍基地から、地雷と地雷関連ハンドブックを発見したことについて、カンボジア軍がオタワ条約に違反してタイ軍兵士に危害を加える意図があったことを示唆していると述べた。国際社会を通じて抗議を申し立てるため、証拠を集めているという。

同センターは、国境地帯のドローン活動を最優先事項として警戒。状況の進展を評価し、適切に対応するとしている。

また、今回の停戦合意は、カンボジアの侵略を容認したものではなく、人命の損失を最小限に抑える手段だと訴えた。軍事的努力と外交的努力を並行し、バランスを取って進めながら、国境監視と防衛に24時間体制で当たるとしている。

中国の関与について、中国は総合国境委員会の共同声明を支持しているが、タイは全ての意志決定を国益と透明性、国家主権に基づいて行うと強調。米国からの支援も歓迎するが、決定は国家主権に基づきタイが行うとした。

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