タイ外務省は12月31日、国境地帯の戦闘で7月に拘束していたカンボジア兵18人の捕虜を送還したと発表した。タイは、同27日にカンボジアと合意した停戦協定をカンボジアが72時間遵守した場合、捕虜を送還するとしていた。


現地報道によると、タイは31日10時、東部チャンタブリー県ポーンナムローン郡の常設国境検問所で、カンボジア兵18人を解放した。同検問所では、現在も一般人の立ち入りを禁止している。

送還を前に、タイはジュネーブ条約(捕虜の待遇に関する条約)の規定に従い、捕虜全員に健康診断を実施。捕虜の家族に送還を通知し、赤十字社とASEAN停戦監視団が検問所での引き渡しに立ち会った。

タイは声明で「カンボジアがこの善意に具体的な行動で応え、両国間の永続的な平和を促進することを期待する」と発表した。

一方、カンボジアのフン・セン前首相は、兵士を歓迎するメッセージをフェイスブックに投稿。カンボジア情報省もフェイスブックで帰還の様子をライブ配信した。

停戦監視の72時間は、30日正午に終了。29日には国境地帯で、カンボジアのドローン飛来を複数目撃。タイ兵士1人が地雷により負傷した。カンボジアが国境地帯の前線に兵士や物資を輸送しているとの情報もあり、緊張状態が続いている。

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