タイ南部のココナッツの価格が1個当たり2バーツまで暴落し、買い手が付かず危機に陥っている。生産コストは1個当たり5~10バーツまで上昇。

外資系企業が価格を操作している疑いがあり、政府は市場の安定化に向けて対策を強化する。

プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、商務省ビジネス開発局(DBD)のプーポン局長は、果物梱包事業への外国投資を調査するため、農業・共同組合省や特別捜査局(DSI)、中央捜査局(CIB)、マネーロンダリング対策局(AMLO、タイ貿易競争委員会(TCCT)など政府10機関と協議したと述べた。捜査当局は、外国人投資家の名義株主としてタイ国籍者を利用していた疑いがある企業15社を特定した。

報道によると、複数の企業がココナッツ農園をレンタルし、果実を加工して直接輸出。企業がココナッツ市場を支配し、独自の仕入れ価格を設定するため、農家の交渉力が失われたという。

政府のシリポン副報道官は、一部の仲買人がココナッツを安く購入するために意図的に価格を下げている可能性があり、タイ人名義人を利用した外国人投資家と関連している可能性があると警告した。

ソンクラー・ココナッツ協会のシリワット会長は、多くの農家が「香り高いココナッツ」の価格低迷に直面していると明らかにした。特に、南部最大で国内4番目の産地、ソンクラー県のサンティンプラ半島では、1個18~25バーツだったココナッツが2バーツまで暴落。原価は5~10バーツのため、農家や企業に大きな損失となっている。

現在、ソンクラー県では、1万3000ライの農園で「香り高いココナッツ」を栽培。主な産地はラノート郡、シンハナコーン郡、サティンプラ郡、クラセーシン郡の4郡。さらに、世帯内での混作もあり、1世帯当たり少なくとも5~10本の木を育てている。

「香り高いココナッツ」は同県の重要な経済作物で、年間1億個以上を生産。5~6億バーツの経済価値を生み出しているが、昨年5月以降、価格が下落。農園の出荷価格は1個当たり10~12バーツから2~4バーツまで暴落している。エルニーニョ現象で猛暑となった際はココナッツが不足し、20バーツ以上に高騰したこともあった。

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