今季途中から台頭したヌーベル photo/Getty Images
今季後半戦台頭の22歳
今季チャンピオンズリーグでベスト16進出を果たしたものの、所属するブンデスリーガでは現在15位と不調にあえぐシャルケ。しかしその中でチームの希望となっているのがGKアレクサンダー・ヌーベルだ。
ヌーベルはU-21ドイツ代表も経験した22歳の選手で、それまでシャルケの守護神を務めていたGKラルフ・フェアマンの怪我により第8節のブレーメン戦で今季初出場を果たす。その後数試合はフェアマンと競う形となったが、現在では8試合連続のフル出場を続け正守護神の座を射止めている。若いGKの台頭にシャルケのサポーターは心躍らせていることだろう。しかし、彼にはすでにバイエルンが興味を示しているとの噂がある。
独『SportBild』によると、バイエルンOBの元ドイツ代表MFディートマー・ハマン氏がこの移籍話に反応。同氏は「シャルケでゴールマウスを守ることより、ノイアーとともに1年間トレーニングを積む方が彼の助けになるだろう」と発言しており、ヌーベルのバイエルン移籍を猛プッシュしている。
ヌーベル獲得を望むバイエルン関係者はノイアーの再来に期待しているのかもしれない。いまではバイエルンの主将を務め、クラブの顔ともいえる存在になったドイツ代表GKの前所属はシャルケだ。そのシャルケからまた有望な若手GKが頭角を現したとあっては早めに確保したくなるのも無理はない。
しかし、サッカーは試合に出て初めて評価される世界だ。ノイアーでさえ、シャルケでの地位を絶対的なものにしてから25歳でバイエルンに移籍している。今後の活躍が期待されるヌーベルだが現在は22歳。