ドイツ代表のロイス photo/Getty Images
ついに主役となる時
ロシアワールドカップでの惨敗から復活を目指すドイツ代表は、11日に行われたEURO2020予選・グループステージ第4節でエストニア代表を8-0のスコアで粉砕。格下ではあるものの、最高のパフォーマンスを披露した。
このゲームで2得点を挙げたのがFWマルコ・ロイスだ。特にフリーキックから決めたゴールは精度も抜群で、ロイス自身も「代表で決めた中で最高のゴール」と振り返っている。やはりコンディションが整っている時のロイスは脅威だ。
ロイスは今季ドルトムントでも好調を維持し、チームの2位進出に大きく貢献。大きな怪我もなく、改めて天才であることを証明してみせた。ドイツ代表でもその勢いは変わらず、ブンデスリーガ公式は「30歳のロイスがドイツの革命を引っ張る」と注目している。
ドイツがロシアワールドカップで惨敗した理由の1つに世代交代の遅れが挙げられ、あの時から徐々にチームは若くなっている。トーマス・ミュラーやジェローム・ボアテングら経験豊富な選手たちが外れており、今回のエストニア戦もGKマヌエル・ノイアーとロイスを除けば全員が20代で構成されている。
しかし、世代交代の中にあってもロイスは特別な存在だ。コンディションが整っている時、ロイスに敵うアタッカーはドイツに存在しないと言ってもいい。怪我の影響もあって2014ブラジルワールドカップ制覇に絡むことはできず、ロイスは代表で苦い思いを味わい続けてきた。やや遅れたものの、今こそロイスがドイツの主役になる時なのだ。
EURO2020でのドイツ完全復活へ、その先頭を走るのはロイスだ。