フランクフルトの長谷部 photo/Getty Images
フランクフルトの守備を支えるのは30代プレイヤー
近年のサッカー界では若手選手にスポットが当たる機会が多く、どこかチーム構成は若ければ若い方が良いといった空気感がある。チームの若返りは必要だが、若い選手を集めることが成功を意味するわけではない。
独『T-Online』が型にはまらないチームとして取り上げたのは、フランクフルトだ。フランクフルトは昨季もヨーロッパリーグ・ベスト4に進出するなど、近年力をつけているチームの1つだ。そのチームを支えるのはベテランだ。
最終ラインを統率する長谷部誠は35歳、開幕節のホッフェンハイム戦でセンターバックに入った33歳のダビド・アブラハム、ボランチの位置でハードワークする32歳のスイス人MFジェルソン・フェルナンデス、31歳のオランダ人MFジョナサン・デ・グズマン、GKケビン・トラップも29歳と経験ある選手だ。
主にフランクフルトの守備を引き締めるのはベテランの仕事になっており、長谷部の貢献度を見ればベテランらしい経験値が活きていることが分かってくる。今夏にはルカ・ヨビッチ、セバスティアン・ハラーの前線2枚を売却したが、代役として現在獲得に近づいているのが30歳のFWバス・ドストだ。ヴォルフスブルクやスポルティング・リスボンで活躍してきたドストも、経験豊富な選手だ。
鎌田大地、アンテ・レビッチ、デヤン・ヨベリッチなど若い選手もいるが、フランクフルトはベテラン勢を上手く活かしている。若ければ良いというわけではなく、安定感を出すためにはベテランの力も必要だ。今季も35歳の長谷部が引き締めるフランクフルトは上位争いへ顔を出してくるだろう。
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