トッテナムに必要不可欠な存在となっているソン・フンミン photo/Getty Images
「本当に申し訳ないと思っている」
6日に行われたチャンピオンズリーグのグループB第4節で、レッドスター・ベオグラード(ツルヴェナ・ズヴェズダ)とトッテナムが対戦した。34分にジオヴァニ・ロ・チェルソの移籍後初ゴールで先制し、前半をリードして折り返したアウェイのトッテナム。その後も試合を優位に進めると、後半に3点を追加して4-0の快勝を納めた。この結果、勝ち点を「7」まで伸ばしたグループ2位のトッテナムは、決勝トーナメント進出へ大きく前進している。
現在アジアNo.1プレイヤーとの呼び声が高く、近年トッテナムの攻撃を支えてきたソン・フンミン。この試合でもスタメンに名を連ねると、57分、61分と立て続けにゴールを奪い、チームの勝利に大きく貢献した。そして、1点目のゴール後に披露したパフォーマンスが大きな話題に。ゴール裏に設置されていたカメラに向かって、両手を合わせて頭を下げるポーズを披露したのだ。
ソン・フンミンは3日行われたエヴァートン戦(プレミアリーグ第11節)で、相手MFアンドレ・ゴメスへスライディングタックルした際、右足首を脱臼骨折させてしまった。VARの末に主審から一発退場を命じられたソン・フンミンだが、A・ゴメスの足首が曲がってはいけない方向に曲がっているのを目の当たりにすると、頭を抱えながら大きく取り乱し、涙を流しながらピッチを後にしていた。
英『METRO』などによると、レッドスター戦後のインタビューでソン・フンミンは「たくさんの人たちが僕に心強いメッセージをくれた。あの事故と現在の状況に関して、本当に、本当に申し訳ないと思っている。もちろん、チームに集中する必要があったけど、敬意を示したかったんだ。僕はこれまで通りハードワークし続けなければならない。これが支えてくれる人たちに対する僕の正しい答えだと思っている」とコメント。両手を合わせるポーズには、支えてくれたファンらへの感謝と、大怪我を負わせてしまったA・ゴメスへの謝罪の想いが込められていたようだ。なお、A・ゴメスは同日に自身のTwitterを更新し、無事退院したことを報告。心配してくれたファンへ感謝の意などを述べていた。
A respectful celebration from Heung-min Son pic.twitter.com/Rg594MDOJl
— B/R Football (@brfootball) 2019年11月6日