念願のシャーレを掲げるキャプテン・喜田 photo/Getty Images
立ち振舞いやプレイはもちろん、些細なことにも気をつけてきた
12月7日(土)、全国各地でJ1最終節が行われ、日産スタジアムでは首位の横浜FMが2位FC東京との“優勝決定戦”に3-0で快勝し、15年ぶりの優勝を成し遂げた。キャプテンマークを巻いていた喜田拓也は小1から横浜FMの下部組織でプレイする生え抜きで、良い時代、苦しい時代を間近で目にしながら育ってきた。
「シンプルに重かったのもありますが、チームメイト、スタッフ、ファン、サポーター、これまでクラブに関わってきたすべての人たち。みんなの想いがすべてこもったシャーレで、より重みを感じました」
さまざまな思い出が去来したのか、優勝が決定したあとには感極まって涙もみせていた。もちろん嬉し涙もあっただろうが、本人が語ったところによると、単純な嬉し涙ではなかった。そこには、まわりの人々に対する感謝が込められていた。
「小1からマリノスのエンブレムをつけてサッカーしてきて、クラブのいろいろな姿をみてきました。15年という月日は、とても長かったと思います。それだけに、キャプテンとして優勝に携われたのはいろいろと感じるところもありますが、個人的な感傷に浸かるという気持ちではありません。今日の試合に限らず、1年を通じてみんながタイトルを取るんだという気持ちで頑張ってきました。この日のためにみんなが必死に取り組んできました。そういった頑張り、かけてきた時間、取り組んできた姿勢が報われたことが一番嬉しいです。自分が頑張ってきたというより、まわりに対する感謝のほうが大きく、みんなが喜んでいる姿を見ているとなおさら感じるものがあり、ちょっとヤバかったです」
シーズンを振り返れば、横浜FMは優勝候補に挙げられる存在ではなかった。
「昨シーズンの結果を考えれば、タイトルを取るという目標について、開幕前は現実として捉えている人はいないに等しい状態でした。それでも、監督、選手、スタッフは心の底から優勝すると信じてスタートしました。最初の時点で、『このチームはなにかを起こせるのではないか』という意識が自分のなかにありました。終わったあとにこうして言葉にするのは簡単ですが、実際にシャーレを横浜に持って来られたのは、やっぱりみんなが優勝できると信じて取り組んできた結果で、気持ちが乗り移ったタイトルだったと思います」
では、シーズンを戦うなか、キャプテンとしてどのようなことに気をつけ、取り組んできたのだろうか。
「大前提として、自分が一番示していないと、説得力がありません。なにかを要求することも、なにかを言うこともできないので、立ち振舞い、プレイなど本当にたくさんのことを考えるなか、些細なことにも気をつけてきました。チームがどういう状態なのか、各個人がどんな表情をしているのか。どういう気持ちなのか──。キャプテンとして、チームメイトとして常に気にしながら前に進んできました。
なにはともあれ、喜田をキャプテンとする横浜FMは15年ぶりの優勝を飾った。来シーズンはJ1連覇とともに、アジア王者を目指す1年にもなる。無論、簡単なシーズンにならないことは誰よりも実際に戦っている選手たちがよくわかっている。
「一度優勝を味わうと、誰もがもう一度と考えるのが普通だと思います。ただ、来年はもしかしたら今年よりも厳しいシーズンになるという覚悟が必要かもしれないです。なぜなら、どのチームも“打倒マリノス”ではないですが、前年度王者に対しては『倒してやるぞ』という意気込みで挑んできます。それがタイトルを取るということで、そうしたチームとの戦いが、またマリノスを強くしてくれるのだと思います」
王者になった者は、今度は追われることになる。優勝直後にも関わらず、喜田はしっかりと来シーズンを見据えていた。「すごくいい集団になった」という横浜FMが、今回の優勝を経て、どんなチームに仕上がっていくのか。
取材・文/飯塚 健司
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