メッシに意識されていると知って驚いたというムバッペだが、彼も世界最高級ストライカーの1人であることは間違いない photo/Getty Images
思わずフランスの同胞に質問
昨季の欧州得点王争いはリーガ・エスパニョーラで36得点を挙げたバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが受賞したが、そのメッシに3点差と実に惜しいところまでいった若きストライカーがいた。パリ・サンジェルマンに所属するフランス代表FWキリアン・ムバッペだ。
昨季リーグ・アンで33得点を荒稼ぎしたムバッペ。メッシとの差はハットトリック一回分だ。33得点を挙げた彼ならばこの差は“わずか”と言えるだろう。第4節のニーム・オリンピック戦での暴力行為によって一発退場となり、その後3試合の出場停止処分を受けていなければ勝負の行方はわからなかった。
しかし、ムバッペ本人はその得点差以上に自身とメッシの違いを痛感したという。仏『France Football』のインタビューに登場した同選手は、ゴールをいくら奪ってもメッシがそれを凌駕してきたと、昨季の得点レースを次のように振り返っている。
「昨季、僕は欧州得点王を掴みに行ったんだ。そして、気がついたらそれを狙える位置にいた。でも、僕の前にはある男が立ち塞がったのさ。メッシだよ。僕が1試合で2ゴール、3ゴールを決めても、その間に彼は3ゴール、4ゴールを決めてしまったんだ! あまりにもクレイジーだったから、ウスマン(・デンベレ)に『ありえないよ。彼はわざと僕に合わせてゴールを決めてるの? 意識してるでしょ?』って聞いてみたんだ。
ムバッペはメッシのあまりの怪物ぶりに、思わずバルセロナで同選手と共闘するフランスの同胞に質問をぶつけたという。冗談半分に言ったことがまさかの事実。我々からしてみれば、メッシがムバッペの得点数を意識しているのは何ら不思議ではないようにも思える。だが、この21歳はこれに心底驚いたようだ。
メッシが気にするほどのストライカーとなったムバッペ。いずれは彼が後輩から「あのムバッペに意識されるなんて……」と驚かれるほどの選手になるか。21歳の今後の成長が楽しみでならない。
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