現在はバルセロナBで活躍するプイグ photo/Getty Images
伝統復活で待たれる覚醒
キケ・セティエン監督が就任したことによって、バルセロナに伝統のパスワークが戻ってきた。同クラブのパスサッカーの礎を築いた故ヨハン・クライフ氏に心酔するこの新指揮官は、初陣となったリーガ・エスパニョーラ第20節グラナダ戦でさっそくチームスタイルをショートパスを細かく繋ぐスタイルに回帰させ1-0の勝利を掴んだ。
そうなってくると、やはり戦術の肝となるのは中盤の選手たちだ。同じスタイルで数多くの栄光を掴んだジョゼップ・グアルディオラがチームを率いていた頃はシャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケッツが絶対的な存在として中盤を支配。圧倒的なまでのボール支配を可能にしていた。下部組織出身でこのスタイルを熟知した彼らはまさにチームの心臓だったと言えるだろう。
では、現在所属している選手でこれを再現するとなるとどうなるか。パスセンスに優れたMFといえばブスケッツ、アルトゥール・メロ、フレンキー・デ・ヨングあたりが候補となってくる。しかし、彼らの他にもキラリと光るものを持った逸材がいることを忘れてはいけない。20歳のリキ・プイグだ。
すでにバルセロナBでは圧倒的なプレイを披露しているプイグ。彼ならばトップチームの水にもすぐ馴染むことが可能だろう。持っている才能はトップクラスと言っても過言ではない。
「(アーセナル時代の恩師である)ヴェンゲルも言っていたが、年齢は問題ではないよ。若い選手は皆間違いを犯すものだけれど、重要なのは彼らを信頼することだ。監督が信頼さえすればプイグはイニエスタのようになれると思うね。アンドレスと比較することはとてもスケールの大きなことだけれど、彼のような選手を獲得しようと思えば数百万ユーロは下らない。リキにはクラックになる素質があると確信しているよ。彼には誠実な態度と十分な成長が必要なんだ」
プイグの才能はイニエスタ級だとセスクは主張している。若さゆえのミスを犯すこともあるだろうが、バルセロナが彼を使わない手はないと考えているようだ。
セスクも太鼓判を押した20歳の若き才能。はたして、今後プイグはどれほどの選手に成長するのだろうか。
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