チェルシーとの契約を2021年まで延長したジルー photo/Getty Images
移籍濃厚から一転して契約延長
長身ストライカーが来季もチェルシーで戦い続けることとなったが、彼は一体なぜブルーズに残留することを決断したのだろうか。先日、クラブとの契約を2021年まで延長したフランス代表FWオリヴィエ・ジルーがその理由を明かしている。
今季前半戦はフランク・ランパード監督の下で出場機会に恵まれなかったジルー。年が変わるまではリーグ戦出場がたったの5試合と完全に立場を失っていたと言っていい。冬の移籍市場ではインテルやラツィオといったクラブへの移籍も噂され、もはやチェルシーでは構想外かとも思われた。
「実際、1月のマーケットではかなり移籍に近づいていたんだ。出場機会が少なくて、EURO2020を戦うフランス代表に選ばれないのではないかと思ったからね。試合に飢えていたんだ。でも、監督は僕に代わるストライカーを確保できていないから留まってくれと言ってきた。それから監督と話し合いをしたのさ」
「その中で、彼は僕にもっと出場機会を与えると言ってくれたんだ。監督はその言葉をきちんと守ってくれたね。そして、僕もそのチャンスを掴んで彼の信頼に報いることができた。だからこそ、チェルシーも僕に契約延長を提案してきたんだと思う。僕はこの場所が好きだからすぐにそれを受け入れたよ。
クラブ公式のインタビューにて、ジルーは今回の契約延長をこのように語っている。シーズン前半戦こそ出番は限られていたものの、ランパード監督の説得によって彼は残留を決めたようだ。第26節のマンチェスター・ユナイテッド戦から4試合連続で出場を果たし、ここまで2ゴールを挙げているジルー。突如チーム内での序列が上がったのは、そのような背景もあったようだ。
チェルシーで見事にカムバックを果たした身長193cmの巨人FW。タミー・エイブラハムも順調に成長しているが、まだまだブルーズにはジルーが必要だ。
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