今季前半戦ユヴェントスで苦しんだラビオ photo/Getty Images
今では光るプレイを見せるものの
素晴らしい才能を有しているのは間違いないのだが、新天地での挑戦にこの1年少し手間取った選手がユヴェントスにいる。MFアドリアン・ラビオだ。
昨季をもってパリ・サンジェルマンとの契約が満了を迎え、今季開幕前夏のマーケットでユヴェントスにフリーで移籍したラビオ。大きな期待を背負ってイタリアの絶対王者へ加入したが、今季は途中までほとんど出場機会が与えられなかった。
ここ最近はスタメンの機会も増え、徐々に本来の実力を示し始めたラビオだが、一体なぜ彼はチームへの順応にここまでの時間を要したのだろうか。かつてパルマやフィオレンティーナなどで活躍したフランス代表の先輩であるセバスティアン・フレイ氏は、その理由を次のように分析する。伊『Gazzetta dello Sport』が伝えた。
「ラビオはマネジメントが非常に難しい選手だけど、私は一人のプレイヤーとして彼のことが大好きだよ。クオリティが高く、優れたハードワーカーだからね。だけど、ユーヴェにとって彼は何でもできすぎたんだ。マテュイディは静かだったが、具体的に何ができるかを示して自分をチームにフィットさせた。きちんと準備をしたんだ。対して、ラビオはそこで手間取ったね」
なんでもハイレベルにこなしてしまうが故に、ラビオはチームに溶け込むことができなかったとフレイ氏は睨んでいる。その点、ラビオのライバルであるブレイズ・マテュイディはチームの中で自身の色を出すことに成功。
万能タイプも一歩間違えれば“器用貧乏”で終わってしまう。今季前半戦でラビオはそのあたり痛いほど思い知ったか。とはいえ、今では徐々に出場機会を掴んで存在感を放ち始めている。ここからがマテュイディとの定位置争い“ラウンド2”と言ったところだろう。ユヴェントスで復調の兆しが見えてきた25歳の逆襲からは今後も目が離せない。
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