バレンシアで活躍してきたトーレス photo/Getty Images
ワールドクラスのアタッカーになれる素質
マンチェスター・シティがバレンシアから獲得した20歳MFフェラン・トーレスとはどんな選手なのか。
スペインの世代別代表でプレイしてきた同国期待の若手アタッカーであり、スペイン国内では有名な存在だ。
マンC加入で期待されるのは、得意とするドリブルを活かしたチャンスメイクだ。
主に右のウイングをこなすトーレスは、今季バレンシアでリーグ戦54回のドリブル成功数を記録している。これはゴンサロ・ゲデス、ダニエル・パレホらを抑えてバレンシア1位の数字だ。(Whoscoredのデータより)
この数字はマンCアタッカー陣と比較しても大きな差はない。今季マンCで最もドリブルを成功させたのは、FWラヒーム・スターリングで56回、2位はFWリヤド・マフレズで52回だ。つまりトーレスの54回を上回るのはスターリングのみということになる。
マンCはFWレロイ・サネをバイエルンに売却しており、突破力の面だけを見ればトーレスは後釜にふさわしい。そのドリブルから攻撃にアクセントを加えてくれるに違いない。
また決定機演出数も、今季のトーレスはリーガ・エスパニョーラ全体で9番目に多い9回を記録。セルヒオ・アグエロやガブリエウ・ジェズスに多くのチャンスボールを供給してくれることだろう。
課題は得点力と守備力か。
またマンC指揮官ジョゼップ・グアルディオラは守備のポジショニングなど、何かと要求の多い指揮官だ。まずはそのスタイルに適応しなければならない。フィットするまでには少し時間を要するだろう。
それでも攻撃面の才能は確かで、グアルディオラの指導でさらに伸びるはず。スターリングのようにゴールも量産できるワイドアタッカーになれるのか。グアルディオラがどう活かしてくるのか楽しみだ。
●最新情報をtwitterで見よう!
twitterアカウント
https://twitter.com/theWORLD_JPN/