ユヴェントス相手にも決して怯むことなくプレイしたカケレ photo/Getty Images
「その姿は誰よりも勇敢に見えた」
イタリアの絶対王者がフランスの伏兵に呑み込まれた。トーナメント方式の大会にはこういった番狂わせがあるから面白い。
まさに、耐えに耐えた結果掴んだベスト8だった。この試合、12分にFWメンフィス・デパイの鮮やかなPKで幸先良く先制したリヨンだったが、そこからは長い時間ユヴェントスの猛烈な追い上げに苦しめられる展開となった。42分にはユヴェントスMFミラレム・ピャニッチの直接FKが、自陣ボックス内で壁を形成していたデパイの腕に当たったとしてPKに。これで1点を返されると、後半に入った60分にはビアンコネリの絶対的エースであるクリスティアーノ・ロナウドに圧巻のミドルシュートを沈められる。アウェイゴールの差でリードしていたとはいえ、そこからかなり難しい状況となったことは間違いない。
それでもピッチ上で粘り強くユヴェントスの猛攻を耐え凌ぎ、1-2のまま試合を終わらせることに成功したリヨン。そんなチームの中でも、この試合で特に貢献度が高かった選手は誰か。仏『L'EQUIPE』が称えるべきとするのは20歳の若武者だ。
その20歳とは、試合を通じてリヨンの中盤にフィルターをかけたMFマクセンス・カケレ。随所で光るプレイを披露した同選手は、この試合で1対1勝率(100%)、ボール奪取数(7回)、インターセプト数(3回)などで次々と好スタッツを連発。
「17回もデュエルを行い、ボール奪取はチーム最多の7度。カケレは最後まで試合を引き締める存在だった。そして、その姿は誰よりも勇敢に見えた。今後リヨンで彼からポジションを奪うのは、誰にとっても難しいものとなるだろう」
『L'EQUIPE』もユヴェントス撃破の立役者となった20歳にはメロメロの様子。また、これだけのスタッツを残した上でイエローカードを貰わなかったというのも、彼の評価が高い理由の一つだろう。この試合でカケレは6つのファウルを犯したが、いずれも警告には至っていない。死闘の末にチームで7人の選手がイエローカードの提示を受けたリヨンだが、カケレがここをカードなしで切り抜けたことは今後の戦いに向けても大きい。
大ブレイクの予感がしてきたリヨンの超新星。はたして、カケレは今大会におけるシンデレラボーイとなれるのだろうか。20歳のヤングMFは欧州最高峰の舞台で躍動する。
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