ザルツブルクのダカ photo/Getty Images
「ザルツブルクは足掛かりに過ぎない」
ザルツブルクからまた新たな才能が欧州トップリーグへの切符を掴むこととなるのだろうか。今、南野拓実やアーリング・ハーランドの移籍によって巡ってきたチャンスを見事に掴んだ新鋭ストライカーに注目が集まっている。
その新鋭ストライカーとは、21歳のザンビア代表FWパトソン・ダカだ。南野やハーランドが在籍していた頃はベンチを温める機会も少なくなかったが、冬の移籍市場で彼らがステップアップを果たすと同選手はその後釜として大躍動。かねてよりその得点力は高く評価されていたが、安定した出場機会を得られるようになったことでこの21歳は本格的に覚醒したと言っていい。最終的にはリーグ戦31試合の出場で24ゴール8アシストを奪う活躍を見せ、チームのリーグ7連覇に多大な貢献を果たしている。
圧倒的な得点力を誇り、もはやオーストリアのレベルでは手に負えないほどの選手となっているダカ。そんなザンビア代表FWの才能について、かつて彼を指導した恩師が言及している。パワー・ダイナモス(ザンビア)時代にダカを指導したダン・カブウェ氏は地元メディア『Diggers』に対して、初めて見た時から彼のプレイは人並外れていたと次のように語る。
「パトソンのプレイを初めて見たとき、私の頭に浮かんだのはティエリ・アンリの姿だった。そして彼はすぐにその実力をピッチ上で証明してみせたんだ。彼のポテンシャルを考えると、ザルツブルクでのキャリアはステップアップの足がかりに過ぎないと思うよ。パトソンはさらに上のレベルで通用すると私は確信している。トップレベルのクラブへ移籍しても、彼は着実に課題をクリアしキャリアを形成できると思うね。
ピッチ上でとにかく速く、高い身体能力で無理も利くストライカーであるダカ。センターフォワードを主戦場としながらも、積極的にサイドへも流れるあたりは確かにアンリを彷彿とさせるものがあるか。
“NEXTアンリ”の座を狙えるザルツブルクの最新作。現在はアンリの古巣であるアーセナルやリヴァプールといった強豪クラブへの移籍話も持ち上がっているが、はたして彼は次のステップとしてどんなクラブを選ぶこととなるか。オーストリアの名門にまたも将来有望なヤングタレントが出現している。
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