シャルケに大勝したバイエルン photo/Getty Images
2シーズン連続の3冠も不可能ではない
3冠を達成した勢いはそのままなのか。バイエルンがブンデスリーガ開幕節からシャルケを8-0のスコアで粉砕してみせた。
やはり大きいのは、世代交代が想像以上にスムーズに進んだことだろう。以前は欧州ビッグクラブの中で最もベテラン化が進んでいるチームと言われていたが、今ではすっかり若手がチームの中心になっている。
今回のシャルケ戦でも昨季覚醒したFWセルジュ・ニャブリがハットトリックを決め、ロックダウン中の肉体改造で注目を集めたMFレオン・ゴレツカも得点を記録。
さらに、いきなり先発した新加入FWレロイ・サネも得点を記録。エースのロベルト・レヴァンドフスキも得点を決めており、決めるべき選手がきっちりと仕事を果たした印象だ。
サネには背番号10が与えられているが、この番号はアリエン・ロッベンがつけていたものだ。ロッベン、フランク・リベリに代わるアタッカーを探すのは難しいと思われていたのだが、サネとニャブリで埋まりそうな気配だ。
中盤ではチアゴ・アルカンタラがリヴァプールへ移籍したが、その代わりにジョシュア・キミッヒがボランチに入ることができる。右のサイドバックにはバンジャマン・パヴァールがいるため、このあたりの動きも極めてスムーズだ。
また今回のシャルケ戦ではアルフォンソ・デイビス、ダビド・アラバの2人が出場しなかった。左サイドバックにはリュカ・エルナンデスが入っており、ここも層が厚い。アラバとデイビス抜きでシャルケを圧倒できるところにバイエルンの強さが表れていると言えよう。
今回スタメン出場したマヌエル・ノイアー、ジェローム・ボアテング、トーマス・ミュラー、レヴァンドフスキの4人は30代プレイヤーだが、それ以外は20代だ。驚くほどスムーズな世代交代で、2シーズン連続の3冠なんて大偉業も不可能ではないかもしれない。