アッレグリ時代に似ている
ユヴェントスに所属するイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチは、アンドレア・ピルロ新監督のもとでスタートした新体制に、大きな手応えを感じているのかもしれない。
現地時間20日に行われたセリエAの開幕節で、日本代表DF吉田麻也を擁するサンプドリアをホームへ迎え入れたユヴェントス。
ピルロ監督は指導者経験がないということもあり、開幕前は新体制に否定的な意見も見られたが、前人未到の10連覇へ向けて、この一戦で早くもその懸念材料が払拭されつつある。まだ開幕戦を消化したのみなので、もちろん過信は禁物だ。ただ、新たな基本フォーメーション[3-4-1-2]のもと、試合の流れの中で前線の3枚が逆三角形から三角形の形になったり、守備時には3バックから4バックになったり、攻撃の厚みを増すために3バックのうち2枚を残して1枚が前線に絡んだりと、ピルロ監督の色を目にすることができた。昨季は思うような活躍を見せるとができず、わずか1年での退団も噂されたアーロン・ラムジーや、期待のクルゼフスキーらも存在感を発揮。ロナウドとうまく絡むことで、攻撃のバリエーションが増したようにも思える。
伊『sky sport』のインタビューに応じたボヌッチも新体制について、次のように語っている。
「僕らは、監督や彼のスタッフたちによって提案されたいくつかの新たなアイディアや試合を解釈するための方法、たくさんの熱意を目の当たりにした。ボールの有無にかかわらずね。(これまでとの)大きな違いは、僕たちが試合で攻撃を仕掛け、イニシアチブを取り、結果を持ち帰ろうとする方法だ。ここ数週間の取り組みやこの試合を見て、もっと良くなっていくと思う」
「サッリの場合は守備のグループとしてたくさんの動きを行ったが(ゾーンディフェンス)、ピルロの場合はマンツーマンが多く、より攻撃的で、積極的にボールを奪うためにより多くの自由が与えられるため、様々な動きができるんだ。
「今季、新監督にピルロが就任し、昨季のフットボールとは考え方が変わった。正しいかどうか言うのは時期尚早だ。ただ、これまでとは異なって、攻撃的であり、ゴールを奪われないために、とても正確な考えだと思う。でも、姿勢に関しては昨季と変わらないよ。そうでなければ、スクデットを9回も連続で取ることはできないからね。どちらかと言えば、アッレグリの時に似ているかな。それは明白だ。ピルロは選手として与えてきたものとほぼ同じ影響を与えている。彼にボールを預けても彼はそれを失うことはないと、みんなが彼を信じることができた。監督になった今でもそれは変わらない。同等信頼を寄せているよ」
はたしてボヌッチは、ピルロ監督とともにユヴェントスに多くの栄光をもたらすことができるのか。
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