シュツットガルトの遠藤 photo/Getty Images
日本代表でも主軸へ
守備陣を統率すると同時に、攻撃でも中心プレイヤーになるリベロは非常に難しいポジションだ。
近年はなかなか見られない役割だったが、最近のブンデスリーガではすっかりリベロ・長谷部誠が定着。
それに続くのだろうか。新たなリベロ候補として注目を集めるのが、またしても日本からシュツットガルト所属MF遠藤航だ。
シュツットガルトは先日の開幕節でフライブルクに2-3で敗れたが、独『Pforzheimer Zeitung』はこの一戦からリベロ・遠藤の可能性を掴んだと取り上げる。
遠藤は守備が第一の仕事だが、フライブルクにリードを許してからは後方から攻撃面でも奮闘していた。同メディアも遠藤のフライブルク戦での役割をクォーターバックと表現しており、これが完成すれば長谷部と役割が似てくる。
指揮官のペルグリノ・マタラッツォも遠藤のデュエルの強さ、セーフティに繋ぐ力、模範的な態度などを高く評価しているようで、特別な会話を交わさずとも戦術を理解してくれる存在として信頼を掴んでいるという。
遠藤には日本人離れした空中戦の強さも備わっており、以前から守備的MFとセンターバックの両方を担当できる選手だった。経験値さえ積めば、長谷部以上にリベロ向きのプレイヤーとなれるかもしれない。
守備的MFとセンターバックを兼務する選手は近年増加傾向にあり、遠藤が欧州でその役割を果たせるなら貴重だ。世代別日本代表の経験からキャプテンの素質もあるはずで、長谷部の後継者に最も近いのは同じドイツで奮闘する遠藤だろう。