トロフィーを手にするノイアー photo/Getty Images
ロシアW杯からの復活
2018ロシアワールドカップが終わった時、GK界には少しの変化が起きていた。
大きかったのはドイツ代表マヌエル・ノイアーと、スペイン代表ダビド・デ・ヘアの苦戦だ。
特にノイアーはこの大会で大きく評価を落とすことになり、ドイツ代表でもバルセロナでプレイするマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンを1番手にすべきとの意見が増えるようになった。
しかし、今はどうだろう。ノイアーが所属するバイエルンは昨季3冠を達成し、先日行われたセビージャとのUEFAスーパー杯も制した。タイトルに恵まれ、34歳になったノイアーが華麗なる復活を遂げたのだ。
英『Daily Mail』も「ノイアーが最高の状態に戻った」と称える。ロシアワールドカップ終了時はノイアーの時代も終わったと思われたが、今の状態ならば来夏開催予定のEURO2020でもポジションを守れるだろう。
その一方でデ・ヘアはマンチェスター・ユナイテッドで苦戦が続いており、世界TOP5の座からは落ちたように思える。
チェルシーにGK史上最高額で移籍したケパ・アリサバラガも伸び悩み、テア・シュテーゲンもバルセロナでやや元気がない。
アトレティコ・マドリードのヤン・オブラク、レアル・マドリードで再び評価を上げたティボー・クルトワ、リヴァプールの守備を支えるアリソン・ベッカーなど他にも優秀なGKはいるものの、ノイアーは再び世界TOP5に入ったと見ていいはず。
この勢いを来夏のEURO2020まで続けることはできるのか。再び安心して見ていられるノイアーが戻ってきた。