川崎戦で3センターバックの左に入った田中 photo/Getty Images
急造3バックを支えた18歳
今年の明治安田生命J1リーグで最下位に沈んでいる湘南ベルマーレは、27日の同リーグ第19節で首位の川崎フロンターレと対戦。[3-1-4-2]の堅固な守備ブロックを敷き、ロングカウンターやサイド攻撃で何度かフロンターレのゴールを脅かしたものの、決定力不足が災いし0-1で敗れた。
今季のリーグ戦13敗目を喫してしまったベルマーレに関して好材料を挙げるとすれば、今年7月にJリーグデビューを果たしたばかりのMF田中聡(18歳)が、フロンターレを相手に躍動したこと。この試合で3センターバックの左に入った同選手は、両軍の選手中最多のドリブル企図数(6回)や、両軍中2位タイのドリブル成功数を記録(2回)。自陣後方から積極的にボールを運び、ベルマーレの攻撃を活性化させていた(スタッツは『Sofa Score』より)。
また、田中は前半43分すぎに鋭いインターセプトから右サイドへ正確なロングパスを送り、このプレイがMF齊藤未月の惜しいヘディングシュートの場面に繋がるなど、パサーや守備者としても存在感を発揮。石原広教や舘幸希とともに形成した急造3バックのなかで異彩を放った。
田中は試合後に行われたオンライン会見で、自身のパフォーマンスについて言及。今後の抱負を語るとともに、昨年までベルマーレに在籍し、今季開幕前にフロンターレへ移籍したDF山根視来を手本にしていることを明かしてくれた。
「普段はボランチもやっているので、ボランチでの技術を(本職とは違うポジションでも)発揮できたと思います。ただ、後半は何もできなかったですし、そういう意味ではまだまだ物足りなく思っています。これからもJリーグに絡んでいけるように、練習を一番大事にしてやっていきたいです。周りの支えもあっての今の自分なので、感謝してこれからも生活していきたいと思います」
「川崎の山根選手のプレイは最近よく見ていますし、ああやってボールを運べたり点も取っている選手なので、すごく参考になります。そこを目指していかなければいけないですし、今日の自分のプレイは最低限はできましたが、後半は消えてしまったところもあったので、まだまだ満足せずにやっていきたいと思います」
この試合で山根を彷彿とさせるプレイを何度か見せた田中だが、ドリブル突破や長短のパスに磨きをかければ、ベルマーレのレギュラー争いに割って入ることができるだろう。

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