カップ戦で存在感を放ったデンベレ photo/Getty Images
国王杯のセビージャ戦で口火を切るゴラッソ
現地時間3月3日に行われたスペイン国王杯準決勝の2ndレグでセビージャ相手に3-0で勝利し、2戦合計3-2で決勝に進んだバルセロナ。延長までもつれ込んだ大逆転劇の口火を切り、チームに勢いをつけたのがウスマン・デンベレである。
[3-5-2]システムの2トップで先発出場したデンベレが魅せたのは前半12分。リオネル・メッシとのパス交換のこぼれ球をキープすると、ペナルティエリア外から豪快に右足を振り抜くゴラッソで先制点を奪ってみせた。
これまではウイングとして起用されていたデンベレだが、国内リーグのセビージャ戦に続いてロナルド・クーマンが採用した2トップの一角でも引き続き好プレイを見せた。この日主に対峙したジュール・クンデ相手にもスピードで負けることは少なく、左右両足から放つシュートや得意のドリブルでセビージャ守備陣に脅威を与えた。
2017年夏にドルトムントから加入して以来、その才能を垣間見せることはあったが、故障の多さや好不調の波が激しく一貫性のあるパフォーマンスを見せることができないでいたデンベレ。加えて遅刻を度々繰り返すなどピッチ外でも問題行動を起こすフランス人FWは、放出候補に挙げられることもあった。
しかし、今季は開幕直後に主軸を担っていたアンス・ファティやフィリペ・コウチーニョらの負傷離脱もあり、徐々に出場機会を増やす。メッシをはじめチャンスメーカータイプが多いバルセロナの攻撃陣の中で、両足を巧みに操り独特の間合いのドリブルで変化をもたらすデンベレの“異質性”。クーマンも新たなオプションとして計算できると可能性を見出し、2トップ起用というアイデアにつながったのではないだろうか。
そんな中でデンベレは、リーグ戦に続いてセビージャ相手にゴールを奪い、最終的にチームの勝ち上がりに貢献。後半44分に負傷交代で退いたのが悔やまれるが、デンベレが見せたパフォーマンスにポジティブな印象を持った人は多かったのではないか。
クーマン率いるバルセロナで新たな可能性を感じさせる働きを続けるデンベレ。

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