2017年の就任以降、毎年のように川崎にタイトルをもたらしている鬼木監督 photo/Getty Images
自信を持って送り出すことができた
川崎フロンターレは6日、明治安田生命J1リーグ第2節でベガルタ仙台と対戦した。
まもなく東日本大震災から10年が経つということもあり、「復興応援マッチ」となったこの試合は、アウェイの川崎が立ち上がりから積極的に仕掛けると、前半だけで4つのゴールを記録。
フジ・ゼロックス・スーパーカップを含めて、ここまでの公式戦3試合はスタメンを固定してきた川崎だが、連戦ということもあってか、鬼木達監督はこの一戦で大幅にメンバーチェンジ。FW小林悠やFW長谷川竜也、DF車屋紳太郎、DF山村和也といった実力者に加え、新戦力のFW遠野大弥やMF橘田健人、6名をスタメンでピッチに送り出した。
すると、指揮官の期待に応えるように小林は2ゴールを挙げ、遠野もJ1初ゴールをゲット。長谷川は得意の縦へのドリブルやカットインからのクロスで幾度となく決定機を演出し、大卒ルーキーの橘田は巧みなポジショニングと豊富な運動量で王者の一員として見劣りしないプレイを披露した。後者は4点目のゴールの際に、華麗なターンからアシストも記録している。そして、後半に少々押し込まれる場面もあったが、経験豊富な車屋と山村のCBコンビの安定感も言わずもがな。
また、途中出場を果たした選手たちも限られた時間の中でしっかりアピールしていたように思える。そんな中でも驚きだったのは、キャプテンを務める谷口彰悟の起用法だ。本来ならば、83分に橘田に変わって入った谷口がCBに入り、CBだった山村をアンカー、もしくはインサイドハーフに入れるのがベター。
守備への貢献度が高かった守田英正が退団したこともあり、谷口のアンカー起用は試合の状況や流れ次第では、十分現実的な戦い方なのではないだろうか。昨季は田中碧をアンカーからインサイドハーフへ変更したり、今季はアタッカー色の強い旗手怜央にサイドバックを任せたりと、これまでも様々な選手を複数のポジションで起用してきた鬼木監督。それだけに、今季も戦いながら進化を遂げ、さらに戦術の幅や選択肢を増やそうとしているのかもしれない。
試合後、鬼木監督は6名のスタメン変更を含めた仙台戦の起用や、この10年間の成長などについて次のように語っている。
「普段のトレーニングから、いつピッチに立ってもいいようなパフォーマンスを全員が十分にしてくれている。そこは自信を持って送り出すことができました。アウェイですごく難しい状況だったと思うんですけども、それにどう向かって行くかを見たかった。
「仙台のホーム開幕戦ということで、雰囲気などいろんなものでノマれてもおかしくないゲームだったと思っています。そういう中で、しっかりと自分たちにフォーカスしながら、自分たちにやれること、やるべきことやってくれている。復興なども含めて、サッカーでどれだけ元気付けられるかというところを見せたいと話していて、選手たちも自分たちには何ができるのかと考えている。そして、彼らの普段から試合に出たいという思いも出してくれたと思います。一歩一歩チームも進んで行っている。良い力と良い姿勢というものを見せてくれたなと感じています」
選手層の厚さに加えて、起用法の幅も広いフロンターレ。J1連覇、そしてアジア制覇へ向けて視界は良好だ。

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