アタランタ戦で攻守にわたり好パフォーマンスを披露したシュクリニアル photo/Getty Images
アタランタ戦では主役級の活躍
アントニオ・コンテ監督の就任初年度となった昨季こそ、指揮官が志向する3バックシステムへの対応に苦慮することとなった。しかし、そんな苦しい時間を乗り越えて、スロバキア代表DFは今季インテル守備陣の中心へ返り咲くことに成功している。
昨夏の時点では、他クラブへ放出も噂されたシュクリニアル。しかし、2020-21シーズンの同選手は依然として自身がインテルの最終ラインにおいて重要な存在であることをそのプレイで証明している。開幕直後こそ新型コロナウイルスの影響で数試合の離脱を余儀なくされたものの、復帰以降はここまでの公式戦全27試合に出場中。現在セリエAで首位を走るチームの原動力となっている。
そんなシュクリニアルは、スクデット獲得に向けて重要な一戦だった現地時間8日のセリエA第26節アタランタ戦でも躍動。クリア数(5回)、インターセプト数(5回)、そしてタックル成功数(3回)でいずれもチームトップとなる数値を叩き出し、54分にはCKの流れから値千金の決勝点を奪ってみせた。攻守両面において、この試合における主役がシュクリニアルだったことは間違いない。
スタメン落ちの絶望から、今季インテルの中心へと一気に戻ってきたシュクリニアル。これまでインテルでは最前線のFWロメル・ルカクや中盤のMFニコロ・バレッラがチームの核として注目されることも多かったが、最終ラインで守備を引き締めるこの男も決して忘れてはいけない存在と言えるだろう。
「昨夏にトッテナム行きも噂されたシュクリニアルだが、彼は今やスクデット獲得に向けて欠かせない選手になっている。これはスロバキア代表の大いなる復讐だ」(伊『Gazzetta dello Sport』)
「シュクリニアルは単なる守備陣の壁ではなく、相手ゴール前でも脅威となることを示した。
現地各メディアもシュクリニアルはインテルで再び重要な存在になったと、このように評価している。ネッラズーリの最終ラインに君臨するスロバキア代表DF。青黒軍団の番人は苦しかった時期を乗り越えて、コンテ監督の下でも最高の時間を迎えようとしている。