インテルへ加入して以降、素晴らしい活躍を披露するルカク photo/Getty Images
サプリメントを摂り、水分補給や睡眠まで気を配る
食べたものは人の血となり、肉となり、活力になる。普通の方にとっても食事は切っても切り離せないものであるが、アスリートにとって食事は特に重要。
そんな徹底した食事管理により、ここ数シーズン見違えるような活躍を見せているサッカー選手がいる。191センチの長身と強靭なフィジカルを武器に、セリエAでゴールを量産しているインテルのベルギー代表FWロメル・ルカクだ。2017年夏から2年間にわたってプレイしたマンチェスター・ユナイテッドでは、公式戦96試合に出場して42ゴール13アシストの活躍を見せたが、太り過ぎやそれによるキレの無さが指摘されることもしばしば。当時は体重が100キロを超えていたとの報道もあった。こういった状況もあってか、マンUでの旅は2019年夏に終了し、インテルへ移籍することとなった。
ただ、この移籍がルカクにとっては大きな転機に。イタリア代表時代にピザやパスタを禁止したり、チェルシー時代に厳しい食事のルールを設けたり、食事制限にうるさいことで有名なアントニオ・コンテ監督との出会いもあり、自身初のイタリア挑戦では食事をしっかりコントロールすることを決断したルカク。これが功を奏し、現在の彼の身体はこれ以上ないほど仕上がっているように思う。
そんなルカクが普段の食事で実際に何を行なっているのか。クラブの栄養管理士とともに出演したクラブの公式podcast内で次のように明かしていた。
「インテルへ来たとき、自分の身体を分析した。そこから多くのことが変わったんだ。僕はサラダや魚をたくさん食べるようになった。これが大きな影響をもたらしてくれたよ。L-カルチニンやビタミンのサプリメントも摂ったりしているね。僕の食事はサラダやたくさんの鶏の胸肉、しらたきのパスタで構成されている。ほとんどこんな感じだよ。だって、僕は試合で活躍するために、非常に強い肉体を手に入れなければならないからね」
「この生活を続けてきたおかげで、ピッチでの調子はこれまでよりもはるかに良くなり、反応速度も速くなったよ。
さらに、試合前後には多少炭水化物を摂取する例外もあるようだが、「歳を重ねるにつれて、水分補給や睡眠がとても大切になっている」や「スタジアムや特別な食堂で飲食したりもするけど、家から食べ物を持ってきたりもするよ」などとも明かしており、様々な点に気を使いながら日々を過ごしている模様。ルカクのイタリアでの飛躍は偶然などではなく、こういった日ごろからの努力の賜物だった。やはりアスリートにとって、食事の管理は活躍する上で非常に重要な要素の1つだ。