これまで森保ジャパンは柴崎に頼ってきたが…… photo/Getty Images
韓国戦の1試合で評価が変わってきた
25日に行われた親善試合で韓国代表を3-0で撃破した日本代表は、そのスコア以上の収穫を得ることができた。
デビュー戦で先制点を挙げた右サイドバックの山根視来はもちろん、代表経験の浅い選手が結果を残してくれたからだ。
中でも注目したいのは、ポルトガルのサンタ・クララに活躍の場を移している25歳のMF守田英正だ。川崎フロンターレ時代より足下の技術には定評があったが、韓国戦ではボランチの一角として抜群のパフォーマンスを披露。その技術は世界で十分に通用するレベルにある。
この日の日本は森保ジャパン発足以降1番と言っていいほどボールがスムーズに回っていたが、それに守田が貢献していたのは間違いない。ボランチとしての守田の序列は確実に上がった。

守田のテクニックは代表の舞台でも通用する photo/Getty Images
遠藤航の相棒を巡る争い
問題は今後のボランチ選考だ。守備的MFとして遠藤航は固定されており、シュツットガルトで圧巻のプレイを見せる遠藤は絶対に外せない。相棒にはゲームを動かせるプレイヤーが欲しいところだが、ここまではスペイン2部のレガネスでプレイする柴崎岳に頼ってきた。そこに守田というアイディアが加わることになる。
たった1試合で評価が逆転するかは分からないが、柴崎の立場が不動なものではなくなったのは間違いない。森保ジャパンにおいて柴崎は欠かせない存在だったが、2022年のワールドカップ・カタール大会へサバイバルは激しくなっていくだろう。
東京五輪世代ではあるものの、川崎フロンターレに所属する田中碧も1年後の成長が楽しみな選手だ。
柴崎の牙城は崩れるのか。それとも、2018年のワールドカップ・ロシア大会を知る存在として柴崎が再び評価を高めるのか。中盤のポジション争いが面白くなってきた。