ハードワークが光る喜田拓也 photo/Getty Images
後半途中までプレイし、攻守に渡って貢献した
リーグ戦7戦無敗と強さを見せる横浜F・マリノスだが、直近3試合で2得点と少し前線の元気がなくなってきている。16日に行われた明治安田生命J1リーグ第10節、マリノス対コンサドーレ札幌の一戦は先に失点を喫する苦しい展開に。
リーグ戦での複数得点は3月の浦和戦以来となっており、嬉しい勝利になったに違いない。攻撃陣が奮起したこの試合だが、守備陣の働きも忘れてはならない。セレッソ大阪戦以来の先発出場を果たした喜田拓也もその一人だ。
2013年にトップチームに昇格した喜田はチームの生え抜きであり、昨季も公式戦30試合に出場している主力選手だ。今季は怪我で開幕が遅れたが、白星を挙げた札幌戦では先発出場を果たして勝利に貢献した。
扇原貴宏とボランチのコンビを組んだ喜田は攻守のバランサーとして躍動。前線がうまくボールを収められない時間が続く中で、セカンドボールを拾い続けてマリノスの攻撃を継続させていた。また、ピッチ内では非常に冷静であり、中盤では相手のプレスに対して難なボールを繋ぐことができる。
守備では鋭い寄せを武器にこの日チームトップとなる3回のボール奪取を成功させており、中盤でのフィルター役として貢献。途中交代でベンチに下がったにも関わらず、10.5kmの走行距離を記録するタフネスさも見せた。
以前までは中盤での潰し屋のイメージが強かった同選手だが、今は広い視野で周りを良く見ており、攻守に長ける万能MFという印象だ。
岩田智輝、渡辺皓太とボランチを争うライバルが多いため、出場機会が保証されているわけではない喜田だが、今後も中盤での躍動に期待したい(データは『Sofa Score』より)。

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