試合後のインタビューに応じる小柏 photo/スクリーンショット
スピードと技術を兼ね備える
北海道コンサドーレ札幌は24日、明治安田生命J1リーグ第11節でベガルタ仙台と対戦した。
聖地・札幌厚別公園陸上競技場で行われる中、16分に先制点を許し、1点を追う苦しい展開となったホームの札幌。
これで勢いに乗った札幌は、仙台を押し込む展開が続く。そして終了間際の88分、こちらも途中出場していたジェイが右CKを頭で合わせ、逆転に成功。ミハイロ・ペトロヴィッチ采配がずばり的中し、札幌が2-1で仙台を撃破した。リーグ戦4試合ぶりの勝利を手にした札幌は、暫定ではあるものの14位まで順位を押し上げている。
左肩の脱臼から復帰したばかりではあったが、念願のプロ初ゴールで試合の流れを変え、反撃の狼煙をあげてみせたルーキーの小柏。得点後は守備面でも奮闘するなど、後半の45分間で存在感を発揮していた。ペトロヴィッチ監督も試合後、交代の期待に見事応え、この試合のヒーローのひとりとなった小柏を大絶賛していた。
「こんにちのサッカーに一番重要な要素であるスピードというものを持ち合わせた選手が(小柏)剛です。
「途中からはサイドに入りましたが、サイドでも献身的に走る中で、相手の外側を崩すというところ。しっかりと自分の仕事をやってくれたと思います。怪我した影響で、まだまだフィットしていない状況だと言えると思います。ただ、そういう中でも自分の求められる役割をしっかりとやってくれたことは、素晴らしい仕事だったと褒めたいと思います」
また、そんな勝利の立役者となった小柏は、試合後のインタビューで仙台戦を次のように振り返った。
「今まで何試合かJリーグに出させてもらっていた中で、チャンスはあったんですけど、やっぱり初ゴールというのはなかなか決まりませんでした。そんな中で、今日初ゴールが決まってホッとしたというのが正直な気持ちです。ここ最近勝利がなく、チームの状況としては苦しい中で、自分が出て得点。自分のプレイで勝利に貢献できたらいいなと、強い気持ちを持って入ったので、それが実行できてよかったなと思っています」
「(左肩の状況については)痛みとかは全くありません。でも、やっぱり脱臼したという事実があるので、怖さという部分は練習のときに少しはありました。
スピードと技術を兼ね備え、小柏には指揮官も大きな期待を寄せる。仙台戦の初ゴールの勢いそのままに、今季ここまで苦しい戦いが多いコンサドーレを浮上させることができるのか。