チェルシーで躍動するカンテ photo/Getty Images
ただのボールハンターではなくなった
近年、世界最高の守備的MFと称賛される機会が多いのはレアル・マドリードMFカゼミロとチェルシーMFエンゴロ・カンテだ。とにかくボールを狩り取るのが上手い2人の登場により、守備的MFの存在価値がさらに高くなったようにも感じられる。
2人のボール奪取力は相変わらずだが、カンテの方はさらなる進化を果たしている。レスター・シティにやってきた頃は守備力が高いボールハンターとしか考えられていなかったが、チェルシーで確実に攻撃性も伸びているのだ。
先日行われたレアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグでも、カンテはチームトップとなる3本のキーパス(シュートに直結するパス)を記録。インターセプト数がチーム2番目となる5回を記録していたのも見事だが、先制点の場面でも巧みなターンとワンツーからチャンスを演出するなど攻撃面での活躍の方が印象的だったとも言える。
注目したいのは、カンテがチェルシーで任されてきた仕事だ。ネマニャ・マティッチとの強固なダブルボランチを組んでいたこともあれば、マウリツィオ・サッリの下ではインサイドハーフも担当した。サッリ的にはナポリで指導してきたアランのような存在になってほしかったのかもしれないが、ここでの経験が今のカンテに活きている。
当時はサッリの起用法に批判が集まり、カンテの魅力である守備力が活かされていないとの指摘もあった。しかし、今のカンテは単なる守備的MFではなくなっている。ボールの持ち方、運び方も上手く、プレッシャーを受けても簡単にボールをロストしない。真の意味でワールドクラスの守備的MFになっている。
サッリの弟子のような存在だったジョルジーニョも攻撃の組み立て役として機能しており、ジョルジーニョとカンテのコンビネーションも効いている。

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