鹿島は2-0で名古屋に勝利した(写真はイメージ) photo/Getty Images
今季4試合目の出場となった杉岡
明治安田生命J1リーグの第21節が行われ、鹿島アントラーズが名古屋グランパスに2-0で勝利した。この試合で貴重な追加点を奪ったのは、今季4試合目の出場となった杉岡大暉。
試合は1点を先制して迎えた86分、松村優太がペナルティエリア手前でボールを左へ渡す。パスを受けた永木亮太が荒木遼太郎へ縦に送ると、荒木は杉岡が後方から走っていることを確認し、ヒールでその杉岡にパスを出す。杉岡はワントラップで左足に持ち替えると、そのままシュートを打ってゴールネットを揺らし、試合終了間際に勝利を決定づける2点目を決めた。
この試合でスタメン出場を果たした杉岡。90分間走り続けた中で、終盤になってもオーバーラップを絶やさず、積極的に前へと飛び出した。その勢いを持って前へと上がれる積極性と、尽きないスタミナが移籍後初得点へとつながっていく。鹿島移籍後は出場機会に恵まれず、今季もここまで4試合出場と苦しいシーズンを送っているが、本人にとってうれしい初ゴールとなっただろう。
またDFとしても素晴らしい結果を残した。Jリーグの公式記録によると、この試合で名古屋に打たれたシュートはなんと「0」。一度もシュートを打たれずに勝利したのだ。今季は無失点記録を樹立するなど、堅守の名古屋に対して、相手のお株を奪うかのような守備の堅さで完封。
今季はU-24日本代表へのメンバー入りも見据えた大事なシーズンだ。杉岡も当然候補の1人であり、そのポジションを狙っている。そのために、今回の鹿島での活躍は大きなアピールになるだろう。今後も試合出場を重ねてレギュラーの座をつかみ取りたい。