今季開幕から出場している明本 photo/Getty Images
昨年からのメンバーは槙野と岩波のみ
明治安田生命J1リーグで浦和レッズは湘南ベルマーレと対戦し、2-3で敗れている。だが、この試合でスタメン出場した浦和の選手たちのうち11人中9人が今季新加入の選手だった。
この試合のスタメンはGKに鈴木彩艶、CBが槙野智章と岩波拓也、SBに西大伍と明本考浩が入る。中盤にはボランチ2枚で伊藤敦樹と金子大毅、両サイドに田中達也、大久保智明でトップ下に小泉佳穂。1トップにキャスパー・ユンカーという11人だった。
このメンバーで昨季も浦和に所属していたのは槙野と岩波だけだ。鈴木や大久保も2種登録選手や特別指定選手として昨季もチームには所属していたものの、今季新入団選手としてルーキーイヤーを迎えている。両CB以外は新戦力で湘南と戦ったということだ。
結果は2-3と敗戦したものの、内容としては悪い試合ではなかった。失点はビルドアップ中のミスであり、パスサッカーを志向する浦和からするとネガティブなものではないだろう。またいくら6月とはいえ新加入選手が9人もいる中で息が合わないことも少なくはない。攻撃でもユンカーが2ゴールを奪い、多彩な攻めを披露。新加入9人がスタメンに名を連ねる試合がある今季は、チームとして変革の時を迎えている証拠だろう。
このチームにCBのアレクサンダー・ショルツとSBとCBを兼任できる酒井宏樹を獲得。江坂任の噂も上がっているなど、まだまだ補強は止まらない様子だ。五輪による中断明けの試合では11人が新加入というスタメンが見られる可能性もあるだろう。彼らが浦和の新時代の幕開けを告げる選手たちだ。