最前線のファーストチョイスとなるであろう上田 photo/Getty Images
攻撃が手詰まりとなった場合は……
ついに東京五輪を戦うU-24日本代表メンバー18名が発表された。
ブラジル『Globo Esporte』は「可能な限り最強に近いメンバー」と表現しているが、オーバーエイジを含め豪華なタレントが揃っているのは間違いない。
しかし、不安なポイントもある。最も気になるのは、最前線だ。
ここは鹿島アントラーズFW上田綺世、横浜F・マリノスFW前田大然の2人が選ばれているが、他のポジションに比べるとオプションが少ない。前線で体を張れるサガン鳥栖FW林大地も候補者だったが、結局はバックアップメンバーにしか入らなかった。
18人しか選べないことが影響しているのはもちろんだが、少々2列目に人員が偏りすぎているのではないか。
東京五輪世代のストロングポイントが2列目にあるのは間違いなく、18人のメンバーにも久保建英、堂安律、三好康児、三笘薫、相馬勇紀と5人がリストアップされている。
おそらくは自慢の2列目に3選手を並べる布陣を敷くはずで、前線は1トップの形となるだろう。しかし1トップの上田、前田が苦戦した時に代替プランはあるのか疑問が残る。
2列目の要となる堂安&久保にかかる期待は大きい photo/Getty Images
1トップ問題が起きなければいいが……
オーバーエイジ枠でA代表でも大黒柱の大迫勇也を招集すべきではとの意見があったが、上田も前田も前線でタメを作るプレイはそこまで得意としていない。五輪本番では、世界のDF相手に前線でボールをキープできないシナリオも考えられる。そうなった時、この18人でどう局面を打開していくのか。
実績が十分とは言えないが、テストマッチでもがむしゃらな姿勢を見せていた林をタイプの異なるセンターフォワード候補として招集するのも1つの手だった。
特に相手に先制され、こちらが追いかける展開になった時こそ前線で体を張ってくれる選手が欲しい。追いかける展開では、スピードスター前田大然の個性を活かすのも難しくなり、上田の頑張りに賭けることになるはず。オプション不足な感は否めない。
自慢の2列目がどこまで相手守備陣を苦しめられるのか。招集メンバーの顔ぶれ的に、攻撃のすべてはここにある。
守備の方は冨安健洋、オーバーエイジの吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航を軸に安定すると予想されるため、五輪本番でも大崩れすることはないだろう。あとはフィニッシュの部分だが、2列目の5人とセンターフォワード2人で世界の壁を崩せるか。

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