アル・ドゥハイルでも得点を量産するオルンガ photo/Getty Images
ACLでも制御不能
Jリーグではこれまでも多くの外国人助っ人がプレイしてきたが、中には明らかにアジアのレベルを超えていると思える強烈な助っ人もいた。
柏レイソルで2018年から2年半プレイしたケニア代表FWマイケル・オルンガもそのカテゴリーに入る選手だろう。
オルンガは193cmとサイズもあり、かつて東京ヴェルディでプレイしたブラジル人FWフッキを思わせるインパクトがあった。欧州5大リーグでも通用したはずで、挑戦してほしいと考えていた日本のサッカーファンも少なくなかったはず。
実際にオルンガには欧州5大リーグからオファーがあったようで、オルンガ自身が『Arch Live』にてオファーの存在を明かしている。しかし、オルンガは何よりも出場機会を重視していたようだ。
「カタールへ行く前にリーガ、イタリアからオファーがあったが、僕はレギュラーとしてプレイできるところへ行きたかった。残留争いをするチームではなく、トップのサッカーをするチームでね。オファーをチェックし、サインする前に自分のプレイスタイルも分析してどこがフィットするかを見ているんだ」
結果的にオルンガはカタール行きを選んだわけだが、すでにカタールのレベルでオルンガが抑え込めないのは結果が証明している。
すでにオルンガはリーグ戦9試合で6得点を挙げ、アジアチャンピオンズリーグのグループステージでは6試合で9得点の固め打ちを披露している。柏レイソルでの通算成績は78試合で61得点15アシストだったが、アル・ドゥハイルでも19試合で15得点と爆発。柏レイソル時代と似た数字を残してくるだろう。
2017-18シーズンには短期間ながらスペインのジローナでプレイした経験を持っているが、27歳のオルンガが欧州5大リーグへ行けば得点を量産出来ただろうか。当然今よりペースは落ちるはずだが、それでも通用した可能性が高い。アジアでプレイを続けるには勿体ない逸材と言えよう。