現在はサウジアラビアのアル・ヒラルでプレイするジョビンコ photo/Getty Images
攻撃面での補強は必須か
かつて元日本代表MF名波浩(現・松本山雅FC監督)がプレイしたことでも知られるイタリアの古豪ヴェネツィア。昨季のセリエA昇格プレイオフを制したことで、今季は2001-02シーズン以来20年ぶりに最高峰の舞台へ帰ってくることとなった。
そこで重要となりそうなのが、今夏におけるチームの戦力アップだ。特に攻撃面での補強は必須かもしれない。ヴェネツィアは昨季、セリエBのレギュラーシーズンを15勝14分9敗の5位で終えた。得点「53」という数字は、昨季のセリエBにおいて決して悪くない(リーグ5位)。FWフランチェスコ・フォルテが14ゴールで得点ランキングの4位につけており、得点源も確立されている。ただ、引き分けの数から見てもわかる通り、あと1点が欲しい場面で攻撃陣が点が奪えていない印象がある。ここぞという場面でチームを勝利へと導ける勝負強いアタッカーが足りていないのだ。
トップリーグでは勝ち点争いがよりシビアなため、その1点がクラブの明暗を大きく分ける可能性もある。もちろん、そこら辺はヴェネツィアもしっかり理解しているだろう。同クラブは来季へ向けて、かつてユヴェントスなどでプレイし、自ら点を取ることができ、チームメイトに取らせることもできる元イタリア代表FWセバスティアン・ジョビンコの獲得を検討しているという(伊『GIANLUCA DI MARZIO』より)。
ジョビンコは164センチの小柄な体格ではあるが、高い足もとの技術を生かして、レンタルでプレイしたパルマ時代にはセリエAで15ゴール13アシストを記録(2011-12シーズン)したテクニシャンだ。2015年1月に戦いの舞台をアメリカへ移して以降、欧州から遠ざかっており、現在はサウジアラビアでプレイ。サッカーの最高峰の舞台ではないが、MLS時代にはMVPや得点王を獲得しており、サウジ・プロフェッショナルリーグでも昨季はやや苦戦を強いられたが、2019-20シーズンは26試合に出場して7ゴール7アシストとしっかり結果を残している。ヴェネツィアの救世主として、十分戦力になるのではないか。
もしジョビンコがヴェネツィアへ移籍することとなれば、6年半ぶりの母国復帰だ。“小さな魔術師”の華麗なプレイが今季、久しぶりにイタリアで見られるかもしれない。

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