ウォーカーの速さと強さには目を見張るものがある photo/Getty Images
31歳となったが身体能力での衰えは感じられない
イタリアに敗れ、惜しくも欧州選手権準優勝となったイングランド代表。それでも、ファイナルでは延長戦まで戦い抜き、PK戦にまでもつれ込んでいる。
その中でも特に守備陣の活躍が目立つ大会となった。スリーライオンズは決勝まで進んでいるが、デンマーク戦とイタリア戦でしか失点を喫しておらず、素晴らしい成績を残している。守護神を務めたジョーダン・ピックフォードの活躍も素晴らしかったが、右サイドバックや3バックの右でピッチに立ったカイル・ウォーカーの存在は忘れてはならない。
彼のスピードを生かした守備は素晴らしく、対人では無類の強さを誇った。また、それ以外の場面でも快速を駆使した攻撃参加や後方からのビルドアップ参加など、現代の守備者に必要な能力をすべて高いレベルで兼ね備えている。
「カイル・ウォーカーは驚異的な選手だ。ピッチに立っている間はどの時間も素晴らしく、私が覚えている中では一度もデュエルに負けていない。私は選手を称賛する際にアニマルという言葉を使うが、ウォーカーは今大会で絶対的なアニマルだった」
このように英『Talk SPORT』でウォーカーを称賛したのはローマに就任したジョゼ・モウリーニョだ。守備的な戦術でタイトルを取ってきた名将から見ても、ウォーカーのパフォーマンスは素晴らしかったようだ。
実際にウォーカーを評価しているのはモウリーニョだけではない。先日、欧州サッカー連盟が発表したベストイレブンの右サイドバックにウォーカーが選ばれている。