EURO2020を制覇したイタリア代表 photo/Getty Images
今のイタリアも豪華だが……
今夏のEURO2020を制したイタリア代表は、イタリアらしい冷静沈着なベテランプレイヤーたちがゲームを巧みにコントロールし、そこにフレッシュな若手選手たちが勢いをプラスする理想的なチーム構成で欧州の頂点に立った。
経験豊富なベテランプレイヤーの力でゲームをコントロールするあたりは、2006年のワールドカップ・ドイツ大会を制した当時のイタリア代表との共通点かもしれない。
「今回のEUROと2006年のワールドカップのタイトルは確かに比較できる。こうしたタイトルを獲得するには常に素晴らしいプレイをする必要があり、選手たちはそれをやったからだ」
では、2006年のワールドカップを制したイタリア代表メンバーはどのような顔ぶれだったのか。
2006年のW杯を制したイタリア代表 photo/Getty Images
タレント力は当時の方が上か
GKにはジャンルイジ・ブッフォン、最終ラインはサイドバックにファビオ・グロッソ、ジャンルカ・ザンブロッタ、クリスティアン・ザッカルドらがおり、センターバックではファビオ・カンナバーロ、アレッサンドロ・ネスタ、マルコ・マテラッツィとワールドクラスの実力者が集結。
中盤にはアンドレア・ピルロ、ジェンナーロ・ガットゥーゾ、ダニエレ・デ・ロッシ、シモーネ・ペロッタらいぶし銀なプレイヤーが揃う。そして前線にはフランチェスコ・トッティ、ルカ・トーニ、アルベルト・ジラルディーノ、フィリッポ・インザーギ、アレッサンドロ・デル・ピエロらセリエAで一時代を築いた名手が集まっていた。
イタリアは1934年大会、1938年大会、1982年大会もワールドカップを制しているが、2006年のメンバーはイタリアサッカー史に名を残す最強に近いメンバーだったと言っても大袈裟ではないか。今回のEURO2020を制したメンバーよりも豪華かもしれない。
もちろん今回のEURO制覇メンバーもタレント揃いではあったが、さすがに2006年のメンバーは超えられないか。サッカーファンの中には、2006年当時のイタリア代表を強烈に記憶している人も多いはずだ。

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